Excel(エクセル)というのは、使い方によっては、大変、便利なツールです。今回も、このブログでダウンロード提供しているロト6当選番号一覧を題材にとり、ロト6当選番号の偶数・奇数の判定ならびに個数集計を追加してみることにしたいと思います。
偶数・奇数の判定・集計については、前回の合計を集計してくれる関数SUMのような1発で済む関数がありません。なので、まず偶数・奇数の判定をして、次に個数集計というワンクッション置いて、という形になります。
エクセルTips: ロト6当選番号一覧の偶数・奇数を判定個数集計してみる
今回使うテクニックは、行・列の書式設定、複数の関数の連携使用などです。また、前回のエクセルTips: ロト6当選番号一覧に本数字の合計数を追加するで使用した、形式を選択して貼り付けの2つのバージョンや、範囲を一気に選択するも使用します。
今回は、いささか長くなるので、前半・後半に分けて解説します。
今回も使用するロト6当選番号一覧です。まず、列の幅を変更してみましょう。変更したい列を個別に選択していくのもよいですが、一挙に選択してみましょう。
左上の列番号と行番号がクロスするところを見て下さい。マウスカーソルが白の十字形になっていますね。その状態で左クリックすると、行・列すべて選択状態となります。では、つぎに、すべての列の幅を変更してみましょう。
ツールバーのメニュー「書式」⇒「列」と選択したところが上です。さらに「幅」を選択(左クリック)。
すると、上のような列幅記入窓が表示されます。自動でカーソルが記入欄にフォーカスされているので、キーボードやテンキーから数値を入力すれば、記入できます。今回は、列幅「3」を記入。そして「OK」ボタンをクリック。
はい。一気にすべての列幅が3になりました。が、よく見ると、2列目3列目のほとんどが「###」になってますね。これは、列幅が狭すぎて、セルのデータが表示し切れませんというマークです。なので、今度は、2列目と3列目だけ、列幅を広くしましょう。
複数セル・複数行・複数列の選択の仕方は、前回のエクセルTips: ロト6当選番号一覧に本数字を追加に解説しましたが、
- 選ぶ範囲の先頭をクリック、その後、キーボードの「Ctrl」キーを押しながら左クリックして1個1個追加
- 選ぶ範囲の先頭をクリック、その後、「Shift」キーを押しながら選ぶ範囲の最後を左クリック
- 選ぶ範囲の先頭をクリックしたままドラッグしていく
セルに関しては、上記の他にもまだあるのですが、それはいずれということで。今回の場合列2列だけですから、まあ、マウスでドラッグするのが一番簡単で速いでしょう。まあ、それは好きずきです。
2列を選択後、一気に変更するバージョンで説明した方法ではなく、違う方法で列幅を変更しています。マウスカーソルの形に注目して下さい。あの形になれば、選択した列の幅を直接マウスでドラッグして変更できます。もちろん、先に説明した方法でもできます。でも、こちらの方が目で見ながらできるので、望みの幅に一発で変更しやすいですね。
さて、ちょっと遠回りしましたが、これからが本番です。偶数・奇数の判定に入りましょう。これも関数で処理します。関数の計算結果を表示させたいセルを選択します。その後、ツールバーの真ん中左、セルの内容を表示する窓のすぐ横にある「fx」を選択(左クリック)。「fx」というのは、エクセルに用意されている関数すべてを表示させるボタンです。
「fx」ボタンを押すと、上のような窓が表示されます。「関数の分類」から「すべて表示」を選んだところです。すべて表示を選択すると、Excelに組み込まれている全関数がアルファベット順に表示されます。そこから「ISODD」を選択します。
関数「ISODD」とは、対象が奇数かどうかを判定する関数です。だから、「ISEVEN」という関数ならば、対象が偶数かどうかを判定する関数ですね。「ODD」とは日本語にすると「奇数」、そして「EVEN」とは「偶数」のことです。今回は、「ISODD」を使います。どちらでもよいのですが。
「ISODD」を選択して下の「OK」をクリック。
すると、今度はまた新たな窓が表示されて、「関数の引数」を指定するように促されます。4列目343行のセルを左クリックします。するとセルのまわりが点線で囲まれて表示されます。関数「ISODD」は、複数のセルの奇数判定には対応していないので、セル一つ一つを判定させます。「関数の引数」を指定したので、下の「OK」をクリック。
はい。先ほど出てきた「###」マークですね。とりあえずこのまま進めます。上のツールバーの真ん中、セルの内容を表示させる窓を見れば、きちんと関数が使われているのが分かりますね。
同じ操作を繰り返してもよいですが、これも既出の「形式を選択して貼り付け」を使って、一気に関数を他にも代入してしまいましょう。関数を記入したセルの右下にカーソルをあわせ、カーソルが「+」マークになったら、ドラッグしていきます。
ドラッグして左クリックを離した直後です。色が反転している範囲すべてに「ISODD」関数が代入されました。
エクセルには、相対参照・絶対参照というのがあります。特に操作をしない場合、相対参照になります。相対参照とは、この場合、関数の計算結果を表示するのに選択したセルと、対象とするセルの“距離”だけを考慮に入れていることです。だから、数式をコピーして他の範囲に貼り付けても、きちんと、計算対象と計算結果を表示のセルがそれぞれ1個ずつズレて計算されるわけです。分かりますか? 説明ベタでm(_ _)m とりあえず、エクセルって便利ですね、と言っておきます(笑)
現状、計算結果として何が表示されているのか分からないので、列幅を変更してみましょう。繰り返しになるので説明はしません。結果だけ示します。
きちんと第1数字~ボーナス数字それぞれの数字の奇数が判定できていますね。「TURE」が奇数で、「FALSE」が偶数です。関数ISODDは、奇数かどうかを判定する関数ですから。
さて、上記で、偶数・奇数判定まで終了です。次は偶数・奇数の個数集計です。ちょこっとしたテクニックを使って集計します。手作業でカウントする必要はありません。エクセルに命令してカウントしてもらいます。
以上で、エクセルTips: 偶数・奇数を判定集計する、前半終了です。一服しましょう
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