カオス解析について
ランダムに見える時系列データ(=発生時間順に並べたデータ)でも、ある操作をほどこすと、規則性が発見できる場合がある。その一つがカオス解析です。カオス解析における「ある操作」とは、時間順に並んだデータを空間上に展開するという操作です。時間 ⇒ 空間という変換がポイントです。
具体的には、例えば、1→2→3→4→5→6→7→8→9→10、、、というような時系列データがあるとします。その時系列データを2次元に変換すると、(1,2)(2,3)(3,4)(4,5)(5,6)(6,7)という座標になる。(x,y)としてx-y平面上にプロットしていけば、時間→空間への変換ができるわけです。ちなみに、上記の変換は、2次元遅れ時間1です。遅れ時間は、他に遅延時間とも言われます。遅れ時間2だと(1,3)(2,4)(3,5)、、、です。
もしも元がカオスならば、時系列データを上記のように変換すれば、カオスが再構成できることを数学的に証明したのが、ターケンスだそうです。「カオスが再構成できる」というよりも、アトラクタが視覚化できると言った方がより正確かな。カオスとは、要するに、無限個の周期からなるもので、つまりは、閉じられてあるもの。閉じられてあるということは、何かしら引力圏のようなものがあり、軌道が曲げられているわけで、その引力圏をアトラクタ(日本語にすると“ひきつけるもの”というほどの意味かな)というわけです。
ロト6ミニロトのカオス解析の場合、3次元遅れ時間1~3で過去の全軌道を再構成しています。そこから今回の軌道と近い過去軌道を探し出し(=近接度判定)、さらに、今回の軌道と同じような方向を向いている過去軌道を選別(=ベクトル平行度判定)したものが、以下のカオス解析です。まあ、単純に言えば、今回の変動を予測するために、一定基準で過去から選んできた、ということです。
カオス解析とは、一言で言えば、周期分析の一つです。
カオス遍歴について
というわけで、カオス解析とは、周期性分析の一つであり、より繰り返していればいるほど、周期性がある、ということになるはずです。
以下のカオス遍歴グラフは、選ばれた一定基準以上の過去の類似軌道をその発生時間順に並べたものです。また、平行度を加味して、修正してあります。例えば、単純化して言うと、今回の軌道が、3→5→Xだとします。過去の類似軌道が、4→6→8だとします。Xにあたる8は、平行度を加味すると、-1にして7にするべきです。そうして得られた過去の類似軌道の修正値を時間順に並べたものが、カオス遍歴グラフです。
現状遅れ時間1~3までしか扱っていないのですが、観察対象を増やしたいのと、過去の類似軌道が少ない場合を補うためにも、たぶん、遅れ時間4~13までを追加する予定です。
※下記データ画像をクリックするとその場で拡大表示されます。
ロト6基本データ
ロト6カオス解析、第391回第1数字
推定軌道本数45本
20% 6
16% 4
9% 3
9% 5
9% 8
9% 10
7% 2
7% 7
ロト6第1数字カオス遍歴
ロト6カオス解析、第391回第2数字
推定軌道本数27本
22% 16
19% 18
15% 17
11% 15
11% 19
7% 22
7% 24
ロト6第2数字カオス遍歴
ロト6カオス解析、第391回第3数字
推定軌道本数38本
16% 22
16% 25
13% 24
8% 21
8% 23
ロト6第3数字カオス遍歴
ロト6カオス解析、第391回第4数字
推定軌道本数31本
16% 25
16% 26
16% 28
10% 24
10% 27
6% 20
6% 21
6% 29
6% 30
ロト6第4数字カオス遍歴
ロト6カオス解析、第391回第5数字
推定軌道本数4本
75% 22
25% 21
ロト6第5数字カオス遍歴
ロト6カオス解析、第391回第6数字
推定軌道本数0本
0 件のコメント:
コメントを投稿